現在編


25)続・親と子の扶養の証明  97.5.5

 健康保険の問題はまだスッキリしない。今度は任意継続中だった古巣の健保組合が、どうにも理解できない形式論を持ち出して、継続治療を拒否したからだ。

 今年4月1日から新会社での業務がスタートしたので、健保を切りかえることになった。しかし、新設された会社なので1回目の給料日である25日に所得税を源泉徴収して納税しないと、社会保険事務所が保険関係の申請を受け付けてくれない。

 それで申請は4月25日。ところが「4月1日付で資格を取得できるかもしれない」と労務士さん。古巣の健保にその旨を言うと「新健保の資格取得が4月1日なら、当健保の資格は3月末まで。したがって、いま受診中の治療継続の手続きは資格喪失から10日以内の規定を過ぎているので出来ない」との冷たい仕打ち。

 結局、5月になっても新健保の資格が取れていないので、古巣の健保は4月末で退会して継続治療の手続きは無事すませた。しかし、母とともに現在無保険状態。とんだ母の日のプレゼントになってしまった。

[PS]5月7日、無事新健保への切り替えが完了。母の日に間に合いました。(^_^)


26)太平洋を往来する父と子のメール  97.5.5

 フロリダ州オーランドにいる娘から、インターネット・メールが毎日のように来るようになった。多い日は1日に3本も4本も来る。

 アメリカに居座るようになった最初のころは、AIRMAILと電話だけだった。AIRMAILは時間がかかるし、長電話は高くつく。そのうち双方にFAXが入ったので、コミュニケーションはもっぱらFAXになった。盛んにインターネットに誘導してみたが、なかなか乗ってこなかったのに、4月からメールが飛び込むようになった。

 いまでは「速くて安くて便利」と機関銃のようにメールが届く。1行だけのときもあれば、20行、30行のときもある。時差があるはずなのに時差を感じさせない。庭に新しい花が咲くと写真に撮ってWebに乗せると「なつかしい!!」とメールが返ってくる。太平洋をはさんで親子が電子メールを交換するなんて、想像もしなかった。ありがたいことだ。

 [追伸]ところが、ここ5日ほどメールがぱたりと止まってしまった。病気じゃあないだろうか。ただ、忙しいだけだろうか。「便りのないのは、よい便り」というが、それも時による。ありがたいメールにも逆効果があった、と打ち込んだところで、FAX from USA「computerの調子が悪い。電子メールに慣れると,FAXは面倒」(^_^)(97.5.17)


27)続・電子DM    97.5.18

 最近、パソコン通信やインターネット・メールで、電子DMが割合ひんぱんに配信されてくる。IDや E-mail address は、その気になれば、だれでも手に入れられるのだから、これは仕方がない。

 皆さんも経験ずみで先刻ご承知と思うが、問題はメールの中身である。圧倒的に過激なアダルトものの商売が多い。最近届いたもののタイトルの一例を紹介すると「アイドル合成画像のビデオ版ついに登場」「週間アダルト情報のご案内」「私の女を写真に撮ったのだ」など。本文はかなり過激で、ちょっと紹介しずらい。

 おまけに、ほとんどの場合、欲しい人は「前金で」とある。どこのだれとも不明のメールDMに前金で注文する人がいるのだろうか。下手な鉄砲も数打ちゃ当たるというから、いるのだろうな。パソコン雑誌にも結構過激なCDの広告が載る時代。目くじらたてるほうがおかしいのだろうな。

 もちろん、HでないDMもどんどん送られてくる。郵便と違ってDLするコストがこちら持ちというのが、腹立たしい。


28)母とガン      97.6.15

 隣の西宮市に母と一緒に住んでいる妹から電話があった。胃癌だという。内緒話のつもりで応対していたら、お医者さんは最初の検査で「胃に腫瘍がある。ガンの疑いが濃厚。手術しましょう」と、本人にスパッと言ったそうだ。

 以前から食欲が落ちてやせてきたのが気になっていたのだが、母はなかなか病院にいかない。先日、新しい保険証を渡して「一度病院に行きなさいよ」と言ったら「行く」と返事した母。17日(火)の再検査に付き合うことにしているが、どう接したらよいのか、正直言って戸惑っている。本人に言えないのでシンドイというケースが多いと思うのだが、医者がスパッと宣言した我が母の場合、もちろん本人はショックを受けていると思う。

 4年前に前立腺ガンで亡くなった父は、お医者さんが「手術すれば直る」と言われたのに、入院すら拒否して半年ほどでアッという間に他界した。母は父ほどガンコ者ではないので、手術は受けるだろう。やせてはいるが、幸い体力は大丈夫のようだ。私と妻の両親4人のうち、3人はこの世の人ではない。母にはもっともっと元気で長生きして欲しい。

 【続・母とガン】

   6月25日、手術を受けた。幸い、本人は「元気になろう」との意欲が強い。翌日には懸命に
  寝返り運動に挑戦していた。「食べ物の夢ばかり見る」という。しかし、歳が歳だけに楽観はで
  きない。兄弟間の電話が頻繁になった。

   7月16日、退院した。2日に1回、近くの医院へ。3週間の入院で少し足腰が弱っているのと、
  暑さで「ちょっとシンドイね」と、母。退院後の土曜日、3〜4時間話し込んだら、先日来続いて
  胸焼けが直ったようだ。やはり神経性の模様。


29)あいさつ      97.7.12

 大学の広報誌の仕事を始めて、先生と雑談する機会が増えた。あるとき、A先生が生徒との「あいさつ」 について、こんな悩みを話された。「道で生徒と出会い、目と目が合う。なのに、頭も下げないし、挨拶 もない」と。そういえば、私もごく普通のスーツにネクタイ姿だから、学生から見れば教職員にしか思えない はずだが、あいさつなどしてくれない。私は相手が教職員らしいと思ったら、軽く会釈することにしているが。

 サラリーマン時代、公私ともにお世話になった取引先の社長が「頭を下げるのはタダ」と言っていたのを、 思い出す。頭を下げるのを嫌がっていて商売はできない。こんな簡単なことが、わかっていてもなかなか出来 ないのが、いまの世の中ということだろうか。

 いまどき、電車の中で足を踏んだって「ごめん」なんてなかなか言わない。だから「おはよう」などと、 挨拶するはずがない、と私は思っている。しかし、手前ミソながら、わが息子と娘はそうではない (と信じている?!?!)。朝、顔を合わせば「おはよう」、出かけるときは「行ってきま〜す」、 帰ってきたら「ただいま」を言うよう、やかましく言い、実行してきた。挨拶なんて、絶対に親の しつけ次第である。「親の顔がみたい」。それだけのことじゃないか、と言ってしまうと身も蓋も ないかなあ。


30)集団下校とマナー  97.8.4

 週末になると帰って来る息子が酒を飲みながらボヤく。それに、私がアイズチをうつ。いつもの風景。

 ある日、集団下校らしい小学生10人ほどが2人の母親に引率されて、息子の家(兼仕事場)の前を通った。すると、そのなかの1人が空缶をガレージの中にぽーんと放り投げた。家の主が目の前にいるのにである。そして、驚いたことに、引率の母親2人は何も言わずに平然と10人のガキ(あえてガキという)とともに通過しかけた。「カンカラカ〜ン」と派手な音がしたのだから、子供の所業を知らないはずがない。

 さすがに、アタマにきた我が息子は母親にかみついた。「子供がやっただけならまだしも、引率している母親がそれに何も言わないとは、なんだ」と。1人の母親はすぐに謝ったものの、もう1人はフテくされて息子をにらみつけたそうだ。弱冠28歳の息子は、親の目から見て決して聖人君子であるとは口が裂けても言えないが、もう憤懣やるかたない表情で、冷酒を飲むピッチが上がる。

 言った結論は「こんなことの善悪もわからん子供に育てて、しかも目の前で見ても注意しない。神戸の事件が起こるのは不思議じゃないよ」と、例の事件に飛んだ。ホントに日本の前途は暗い、と私もアイズチをうってしまった。


31)雷とTA      97.8.10

 先週5日、すごい雨と雷に落ち着かない時間をすごしたときのこと。2〜300m向こうのマンションのあたりに、雷が落ちたのがリビングルームから見えた。。反射的にパソコンのあるデスクの方を見たら、ISDN回線用のTA(ターミナル・アダプター)の「ACT」ランプが点滅している。「やられたかな」と、うっとうしい気分に。

 雷雨が静まってから、TAの自己診断ソフトなどで調べたり、設定をやり直したり復旧策を試みたが、インターネットもFAXも使えない。まずNTTに電話してみる。遅くなるが、来てくれるという。「きょうは雷のせいで忙しくい」という、NTTのサービスマン氏。回線をチェックしてみて「あ、生きてます」に、当方ガックリ。3月に買ったばかりのTAが「死んだ」のに間違いない。サービスマン氏はしきりに恐縮していたが、雷様のせいだから仕方がない。

 翌6日、近くのNECサービスステーションへTAを持ち込む。なんと、7日には「修理完了」の留守電が入っていた。8日に引き取りに行ったら、保証書には「雷害は保証しない」と書いてあるにもかかわらず、無料にしてくれた。今回の事故でNTTにしろNECにしろ、対応の早さには感心した。

 しかし、ISDNの普及にしたがって、TAの雷害は問題化するのではないかと、個人的には思った。電源と電話回線の2つにつながっているため、電位差による被害が出やすいのだろうと推測しているが、他の機器に比べあまりにも弱い。それに一時的に電話やFAXが使えなくなるからだ。我が家では、さっそく雷ガードを注文した。


32)利息        97.8.16

 娘名義のささやかな定期預金の満期のお知らせが来た。元金は11,000円。対する利息は税金を差し引いて、わずか28円。年利0.3%なら当然の数字だが、お知らせの郵送料が一般のハガキ並みの50円だとしたら、なんと利息はその半分ではないか。「お知らせは不要。その分を利息に回してくれ」と言いたくもなるではないか。

 かつて高金利時代は5年もの貸付信託の金利が9%台に達したころは、銀行の窓口に行列ができた。少し前は1年定期でも3%や5%の金利がついた。公定歩合が0.5%という史上空前の低水準なのだから当たり前と言えば当たり前だが、預貯金金利はケタがひとつ違ってしまった。一方、貸付金利はと言うと、我々庶民に縁の深い長期ものでは、住宅ローン金利がひところ8%とか9%したのが、2〜3%台に下がった。たしかに恩恵を受けている。ところが、無担保のカード・ローンは銀行のでも高いときで13%程度。それがいまでも10%程度にしか下がっていないように思う。もちろん取り引きの親密度によって多少は下げてくれるが、1〜2%のことだ。

 金利も需給によって決まると言ってしまえば、それまでだ。しかし、利息で生活を支えている人でなくても、なんとなく割り切れないのが、最近の金利動向だ。


33)野良猫       97.9.20

 最近、夜になると野良猫の鳴き声に悩まされる。昨夜はお隣りさんと一緒に追い回す騒ぎになった。ようやく懐中電灯の光の輪の中に捉えたのは、小猫だった。こちらを向くと2つの目が光る。

 安住の場所を求めているのだろう。しかし、猫を飼う気のない我が家の庭に安住して頂くわけにはいかない。一時だけ追い払ったところで舞い戻ってくるのは目に見えている。かわいそうだが、どうしようもない。これも勝手な人間が生み出した虐待劇だと思うと、やるせない。

 2年前に引っ越してきたとき、両隣りの玄関に水を入れたペットボトルが林立していたので、「野良?猫だな」と思ったが、我が家の庭もさっそく猫のトイレにされた。日中、肥満して腹が地面に届きそうな堂々とした猫をよく見かけたが、このところ夜になって出没するのは、小猫だ。相変わらず横の砂利道にウンコを捨てていく犬の飼い主ともども、人間様のおごりは政治の世界だけではない。


34)デジカメ      97.10.10

 デジカメ(デジタル・カメラ)をとうとう買った。ホームページ作りを始めてから、画像の処理に手を焼いていたので「いずれはデジカメを」と思っていたので、やっと念願がかなった。

 今回は“大蔵大臣”への根回しもさることながら、機種に迷って珍しく手間取った。メモリーにフロッピー・ディスクを使ったソニーの「マビカ」に目をつけていたのだが、値段の一番安かったカメラ店に意を決して飛び込んだら、売り切れ。これでまた、他の製品に目が移った。

 結局、買ったのはエプソンの「CP−500」で、これは81万画素が売りだった。まだ81万画素の威力は試していないが、ホームページにアップするには35万画素で十分とは言わないものの、なんとかなるようだ。なにしろ精細モードで撮影すると枚数が極端に少なくなる。それに面白がって液晶画面を見ていると、すぐ電池がなくなってしまう。それでも、これまでCD経由の方法では10日かかっていた画像処理がアッという間に出来るようになった。ストレスはぐんと減った。


35)チェーンメール 97.10.14

 10月14日付毎日新聞朝刊の投書欄“みんなの広場”に「パソコン版不幸の手紙」というテーマの投書が 載っていた。ある日、メールを開いてみたら「あなたの親しい人、数人にこのメールと同じ物を送信して ください。全員が一つの輪で結ばれると、こんな素晴らしいことはありません」と書いてあったという。

 この投書の主に限らず、つい最近、私のパソコンにもチェーンレターならぬチェーンメールが相次いで 舞い込んだ。それも、投書のようなやさしい内容ではない。「●●というタイトルのメールを開くと危険 です。ハードディスクの中身が全部消えてしまいます。お友達にも教えて上げましょう」といった類の物 騒な内容。初心者ならずとも、お友達に教えてあげたくなる、もっともらしい文面である。それに長い。

 パソコン・ウイルスに目を光らせている協会では「ウイルスではない」と発表しているが、いったん流 れ出したチェーンメールは、なかなか絶滅しない。根絶したかなと思ったら、ひょっこり息を吹き返して、 また同じものが送られてくる。仕方ないから「あれはチェーンメールだよ」と教えてあげるメールを出す。 何のことはない。これも一種の“チェーンメール”になっている。投書の主は「いつの時代も、よからぬ ことを考える人がいるものだ」と結論づけているが、本当にその通りだ。


36)娘の帰国    97.10.14

 9月末に一時帰国していた娘が、約2週間の滞在を終えてフロリダ州オーランドに戻った。 米国領事館でビザを取り直すのが主目的だったが、たまたま友達の結婚式に招待されていた のと、胃ガンのおばあちゃん(私の母)を見舞うためでもあった。1年と2カ月ぶりの対面 だったが、最近はE−mailのやりとりが頻繁なせいか、興奮度はそう高くはなかった。

 旅行代理店で働きながら、地元の大学院に通う2足のワラジ。しばらく会わないうちに、 頭の中身は少しは進化したかもしれないが、実態はいまひとつわからない。というのも、 帰国したとたん「さあ、キティ・ショップへ」と出かけていった姿は、以前と一向に変わら ないからだ。私へのミヤゲと言って差し出したのが、キティちゃんの大きな絵を描いた米国 製?マウスパッドなのだから、徹底している。

 しかし、米国での生活は着々と足を地につけつつあるようだ。必需品の車も、エアコンな しのオンボロから、2年落ちのワーゲンに出世したという。「低利で融通するから、高利の ローンは返したら」という妻に「月々の返済という実績を積み上げることが、米国社会で生 きるうえでの勲章になる」と断る娘。確実に親離れしつつあることを実感する。

 タイミングよく戻っていた息子を交えて4人でする食事は、何年ぶりのことか。早々と我 が道を歩き始めた2人の顔をながめながら、かみしめる味だった。


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