73) 「毎日」の3世紀   2002.2.9

 このコラム(72)で触れた「『毎日』の3世紀」。毎日新聞が今月21日に創刊130年を迎えるのを記念して刊行された社史が、このほどOBにも送られてきた。入社7〜8年目に刊行された100年史は、新聞縮刷版スタイルそのもので、表紙はペラペラ。1冊では立たない体裁で、取材先の本棚で倒れそうになっているのを見ると情けない思いがしたものだが、130年史はデータ編も含めて3巻からなる立派なものだ。

 毎日新聞は東京日日新聞と大阪毎日新聞が合併して誕生した全国紙だが、入社以来30数年、大阪本社を離れなかった私にとって、東京日日新聞に偏ったとしか思えない100年史は、あまり親しみのわかない存在だった。大阪本社内で異動を重ねるうちに紛失してしまったくらいだから、手に取ることも少なかった。

 新しく刊行された130年史は、いわゆる社史とは一味もふた味も違うよう。明治維新後の近代日本における新聞史であり、社会史であり、その検証の記録でもある。どのページを開いても、思わず引き込まれていく“読み物”に仕立て上げられている。

個人的に残念なことは、退職前の3年間取り組んだ新規事業について、どこにも記述のないことだが、これは仕方ない。座右に置いてヒマさえあれば繰ってみて、明治・大正・昭和の勉強をしてみたいと思う。


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