71)パックツアー交友録   2002.1.29

 新年恒例の海外旅行。今年はフランスで鉄道をフルに利用した個人旅行を楽しみ、シンドイけれども新たな旅の楽しみ方を発見した。といって、毎度毎度、自前の旅行ばかりするのもシンドイ。行き先によってはツアーでないと無理なところも多い。これまで、結構パックツアーを利用してきたが、パックツアーにもコスト面以外に捨てがたい味はある。それは、ツアーが縁で生まれる新たな交友である。

 フランスから帰国して数日後、1通の寒中見舞いを受け取った。1999年にバルト3国へのツアーに参加したさい、メール・アドレスを交換、賀状もやりとりしていたSさんからだった。奥さんが60歳代なのに、急逝したという。乗り継ぎ地のヘルシンキ空港で、我々が躊躇して空港内にとどまっていたとき、寸暇を惜しんで市内へ出かけたり、フリータイムにタクシーと交渉して名所へでかけるなど、積極果敢、元気で明るい奥さんだっただけに、驚いた。

 悲しい知らせの一方で、楽しいこともある。2000年の東欧の旅で知り合い、私たち夫婦とメール交換が続いていた娘さん2人と、昨夜1年半ぶりに会い、イタリア料理を食べながら、旅の話で盛り上がったのだ。客は若い女性がほとんどのイタリアン・レストランで、食事をする機会は滅多にないから、余計にリフレッシュされる気分を味わった。「さあ、また海外へ行くぞ」との気持ちが高まってきた。

 直接会うことはなくても、その後の旅について、あれこれメールを交換するのも楽しい。考えて見ると、いずれのケースでもインターネットが旅行後も絆を維持するのに役立っている。“E-mail”がなくても、郵政省経由のメールで交友が続くこともあるかもしれない。しかし、インターネットの存在が新しいパターンの人間関係を生み出しているのではないかとも思う。


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