68)デフレ   2001.3.20

 バブル後10年、死語だと思っていたデフレが現実のものとなって、表れた。金利政策ではなすすべのなくなった日銀は、初めて量的緩和に踏み切って、日本経済は「後のない未踏の領域」に踏み込んだ。

 戦後の日本経済はインフレの歴史しか経験しなかった。それが行き過ぎたバブルを招いたあげく破裂したのは、記憶に新しい。昭和初期の記録を引っ張り出してみないと出てこないデフレ。デフレは単にインフレと対局にある言葉ではなくて、不景気のイメージそのものを持つ言葉になった。昭和にすれば76年、平成の世になって新聞に「ゼロ金利、事実上復活。デフレ脱出まで継続」などという大見出しが踊るのだから、目を白黒せざるをえない。

 さっそく銀行は預金金利の引き下げを検討しているそうだ。アホらしい。預金金利などないのと同じという感覚に慣れて久しいというのに、いまさら普通預金の金利が0.1%から0.05%に下がったって驚きはしない。1万円を1年間預けて付く利子が税引きで8円から4円になるそうだ。満期のお知らせの郵送料は、その何倍かかっていることか。改めてもう一度、アホらしい。


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