65)親指族   2000.6.23

 日経ビジネスによると、最近“親指族”という人種が台頭しているそうだ。携帯電話を片手で、しかもほとんどの操作を親指1本でやってしまう若者のことだ。たしかに、あれは神業の類である。インターネット・メールを扱えるようになって、“親指度”が一層進んだ感がある。

 携帯情報端末(PDA)の定番、シャープのザウルスの売れ行きが若者向けに伸びないのは、あのペンで画面をつつくのがダサイからだということがわかって親指操作OKの機種を出したら、持ち直したという。女性の比率も上がったと言うから“親指族”をあなどれない。

 “親指族”はPDAや携帯電話を巧みに操るだけではない。消費を支える世代の代名詞にもなっているところが、日経ビジネス誌の本題である。トヨタのイメージを脱した“WiLL Vi”は、20,30代の若手社員を公募して、彼らにすべてを任せて作った車。最初はTV・CMも打たない戦略を採ったのに、注文が殺到した。これも“親指族”をターゲットにして成功例ということだ。GDPの行方を左右するのは“親指族”なのかもしれない。


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