55)音声入力ワープロ   99.8.28

 IBMの“ViaVoice”という音声入力ソフトを導入した。一時、左腕の関節を痛めたことや、最近テープ起こし作業が苦痛になってきたからである。

 音声入力なんて、パソコン程度のちゃちなコンピューターで出きるわけがないと、実は思っていた。だから、ダメで元々といった程度の気持ちでソフトを入れた。まずソフトに付属のマイクが全く使い物にならず、パソコン純正のマイクを注文する羽目に。幸いマイクを替えたら入力はOKになったが、腹の立つことにダメなマイクも買い換えたマイクも、メーカーはアメリカの同じ会社のものだった。

 マイクがOKとなって、さあ実験。まず300くらいの指定の文章をパソコンに覚え込ませなければならない。これが実に根気のいる作業であり、この程度のシステムで音声入力を実用化するためのキーでもあるようだ。これも終わって、いざ、息を詰めて入力テストをやってみた。意外にもわりあい正確に声が活字化されていく。確率90%というところだろうか。ところが、試しに妻にやってもらうと、もう無茶苦茶で支離滅裂。記憶させた当人以外は実用にはならない。

 このソフトが一番役に立つのは、長い文章を単純に入力する場合。A4一枚にビッシリ書き込まれた文章を手で打ち込むと、けっこう骨が折れる。しかし、このソフトを使うと、かなりのスピードで読み上げても追随する。むしろ、ゆっくり読むと間違いが多くなる。どうやら読み込んだ単語をすぐに活字にするのではなく、次の単語を読み込んでから前後の関係を判断して活字化しているようだ。

 ちょうど10数人の講演を活字にする仕事が入ったので、使ってみた。快適とまではいかないけれど、全文キーで打ち込むのに比べ、はるかに楽だった。使い込めば使い込むほど、次第に認識率も上がっていくという。ときたま、言葉を何かのコマンドと勘違いして誤動作してしまったのは、ご愛敬。離せない道具になりそうだ。


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