【ブダペスト Budapest】
 ハンガリーでの現地ガイドさんは、ただ日本語が上手なだけでなく、ユーモアたっぷりで、日本人の機微に触れることをどこで覚えたのかと思ったら、ご主人は日本人だそうで、納得。こんなガイドさんに遭遇すると、旅の楽しさも倍増する。

 ブダペストはドナウ川を挟むブダとペストが一緒になった町だが、そのガイドさんによると、ペストは“かまど”のことで、ドイツ語では“オッフェン”、英語では“オーヴン”。ブダはよくわからないが「水の意味ではないか」という。

 ブダ側の王宮の丘から見下ろす対岸のペストの町のパノラマは素晴らしい。ハンガリー建国1000年を記念して建てられた聖イシュトヴァーン大聖堂は、塔の高さが96m、建国の896年にちなんでいる。初代の王、聖イシュトヴァーンの右手のミイラが“聖なる右手”として展示されているうえ、教会には必ずあるはずのキリスト像の代わりにイシュトヴァーン王の像”=写真左=が聖人として飾られている。もちろんマリア様の像もない。

 王宮の丘にあるマーチャーシュ教会は戦争で3分の1が破壊されたが、ほぼ修復が終わっている。ステンドグラスを注意深く見ると、オリジナルのものと修復後のものが明らかに異なっているのがわかる。王宮は崩壊と再建が繰り返されており、現在の王宮は20世紀に入ってから再建されたもの。現在は歴史博物館などになっている。

 夕食のあと、ゲレールトの丘から見下ろすブダペストの町の夜景もすばらしい。ドイツ人の団体だろうか。10人くらいで歌っている。こんなところで歌うのはドイツ語が似合っているような気がするほど、心にしみいる光景だった。わが日本人軍団も何やら歌い始めたが、ドイツ人?の間から「クレイジー」の声が飛んだ。そりゃそうだろう。日本人の私が聞いていても「ちょっと場違いだなあ」と思ったくらいだから。それでも暗闇の中で日独交歓の輪が広がった。

【ブダペストの地下鉄】
 旅行も最終日の16日(土)。午後の自由時間は、まずヴァーツィ通りへ。世界に誇る陶器“ヘレンド”の本店があるのをはじめ、ショッピング目当ての観光客が必ず訪れる賑やかな通りだ。アンティーク・ショップがこの通り周辺に集中していて、ウィンドウ・ショッピングだけでも、けっこう楽しい。
 結局ショッピングが途絶えるところまで、地下鉄の駅にして3つ分をブラブラと歩いたあと、M3のFerenc Krt.駅から元の方角へ3つ目、デアーク・テール(Deak ter)駅に戻る。ブダペストの地下鉄はM1、M2、M3の3路線あって、3路線がデアーク・テール駅で放射状に交差している。
 例によって乗車時に切符に自分でパンチを入れるのだが、ブダペストの地下鉄は1回乗車ごとに95フォリント(約40円)。それも路線を乗り換えるたびに新しい切符にパンチを入れる必要がある。うまくいけばタダ乗りできるわけだが、デアーク・テール駅で出口を探して迷っているとき、赤い腕章を巻いたチェック・ウーマン(?)2人が我々2人を呼び止め「チケットを見せろ」。幸い4枚買って2枚にパンチを入れていたので、OK。出口を教えてもらって、地上へ。
 インターネット設備のレンタルがあると聞いていたインターコンチネンタル・ホテルに向かう。 inserted by FC2 system