【180°& Bi-Dir】
 このアンテナは「180°」ボタンを押すと、ほぼ瞬時にFrontとBackが入れ替わります。便利な機能だと聞いてはいましたが、実際に試してみると、本当に便利です。
 ロングパスなのかどうかが瞬時に判断できますし、北海道と九州が同時にオープンしている時もアンテナを180°も回転する必要がありません。きょう14MHzで聞こえていたJA8の局はFrontでS9、Backではほとんど聞こえませんでした。前の4エレに比べFB比もいいようです。

 「Bi-Dir」モードにすると、Gainは落ちますが、いわゆる「8の字」の2方向ビームになります。正反対の2局とラウンドQSOする時などに便利ですね。 (写真は、Retract Mode でエレメントを巻き取った状態の表示。

【キャリブレーション】


 SteppIRアンテナの最大の特徴は、エレメントが伸縮して送受信周波数に最適の長さに調整される仕組みですが、工場出荷時の設定値だけでなく、もっとキメ細かな、いわば「My antenna」とも言える設定に出来るところが、すごい・・と言えるのでしょうね。

 「設置が長引いたのは、コントロールの初期出しが難しいせいでしょうか?」との質問がありました。設置工事の長引いた最大の原因は、敷地の割りにアンテナがデカかったことです。とはいえ、タワーを建てるスペースがなく屋根馬に上げている方もいるそうですから、独特の構造を事前に充分に把握して着手すれば、スムーズに上がるのではないかとも、思います。
 初期設定は、そんなに難しい操作を必要とはしていません。7MHz&10MHzオプションの初期設定と、周波数ごとのキャリブレーティングが必要ですが、最近のモービル用トランシーバーの操作の方が、私にとってははるかに難しいです。Hi
 元々周波数に合わせて伸縮する構造ですから、SWRはそんなに高くはなりません。7MHzなど初期設定だけで最初から限りなく“1”に近かったくらいですから。コントローラーのACコンセントを抜いたり、停電があった時、それにSWRが何となく高いな・・と感じた時に、キャリブレーションを行います。この操作自体はそんなに難しいものではありません。ボーリングで踏み切りの位置を再確認するようなものでしょうか。

【Create & Modify モード】


 ビームクエスト社の土佐社長から頂いた日本語マニュアルによると、このモードはこんな時に使います。

 ・全エレメントを個別に微調整する時。
 ・SWRが高い時、更なるファインチューニングをする時。
 ・アンテナシミュレーションソフトを使い、自分好みのアンテナ特性にする時。

 このモードの操作を行うと、コントローラーにエレメント長が表示され、SWR計を見ながら、エレメント長を0.2インチ(約5mm)単位で変更できます。14MHzのSWRが少し高めなので、やってみました。とりあえずドライブ・エレメントだけですが、なるほど簡単にSWRが下がりました。この状態で“180°モード”でビーム方向を反転してみたら、SWRが高くなりましたので、 こちらでもCreate & Modifyをやり、別々にメモリーできることを確認できました。従来のアンテナでは、エレメントの長さを調節するには、その都度タワーに登らないと不可能です。SteppIRでは、これがシャックに座ったままで出来ます。高所恐怖症の私には、大変ありがたい構造です。

【Retract(格納)Mode】


 台風が接近してきました。マニュアルの表紙には、南極で風速75mph(秒速約33m)に耐える3エレの写真が載っていますが、7&10MHzのオプション・エレメントは重くて、両端が少し垂れ下がっていますから、ちょっと心配です。
 Retract(格納)Mode を実行すると、全てのエレメントが中央のユニット内に完全に巻き取られます。こうしておけば、心臓部のユニットはまず風にやられることはないので、被害があってもグラスファイバーのロッドだけですみます。
 それでも実際に壊れると修復が大変です。今のQTHに引っ越して12年。幸い、これまで台風の被害は受けていませんが、こればかりは無事を祈るしかありません。

 このモードのもう一つの重要な役割。むしろ緊急時用より、こちらの方が本命かもしれません。
 それは、クリスマスツリー状に他のアンテナを上げたとき、SteppIRのエレメントを巻き込んでおけば、他のアンテナへの影響を押さえられるんです。私の場合、いまのところ干渉しそうなアンテナは他にありませんので、関係はないのですが。 inserted by FC2 system