QuantumFusion Inc.
 米国ワシントン州シアトル市の中心部から東へ約20km。Windowsで世界を席巻しているマイクロソフト本社のあるレッドモンドのWest Park。インターネット・ビジネスに挑戦するベンチャー企業が軒を連ねているところだ。この一角にある“Quantum Fusion Inc.”(QFI)を訪ねた。

 QFIの会長をつとめるのは、大阪電気通信大学OBの長谷川洋さん。ミズーリ大学で修士号を取得、タンディ社やマイクロソフト社にも在籍したことがある、国際派ビジネスマン。両社のほかにもいくつか会社経営に関わってきて、97年秋QFIの設立に参画した。

 オフィスには20人くらいのスタッフがいて、各自のキュビクルでコンピューター・ディスプレーに向かったり、ディスカッションしたり、ベンチャーらしい活気に満ちていた。さっそく紹介されたのが、Bobさん(Robert P. Hildeman)と西村英吉さん。Bobさんは、QFIの社長をはじめ、最近立ち上げた“FatDesk”、“Streambox”両社のCEO(最高経営責任者)などをつとめる、長谷川さんのパートナー。西村さんは朝日新聞社でコンピューター関係の仕事をしていて、アップル社をへてQFIグループへ。いまは日本の“Vital Information ”社関連の“VITAL USA”CEO兼社長。ヴァイタル・インフォメーション社は約3年前、東京で設立された若い会社だが、インターネットを利用したシステムのトータルサービスを提供する会社として急成長中。すでに社員は300人にもなるそうだ。

 QFIのビジネスの基本は、インターネットのスタートアップを支援し育てること。立ち上げたばかりの“Streambox.com”はメディア・ファイルの検索ポータルサイト。“FatDesk.com”はヴァーチャル・オフィスのサービスを提供するASP(Application Service Provider)だ。“Streambox”は近く日本語サイトも立ち上がる。英語に自信のある人は、是非グループのサイトを覗いてみて欲しい。ベンチャーの息吹を生で感じられるはずだ。

 帰途、West Parkの広大な敷地にズラリと並ぶ会社群を眺めながら、長谷川さんは「この看板が消えると、失敗してつぶれたか、大きくなって引っ越したかの、どちらかですよ」と言った。QFI訪問前に、マイクロソフト社の広大な敷地を突っ切ってきたが、この会社群の中から、ひょっとしたら「第2のMS」が現れるかもしれない。ベンチャーは夢とリスクをともに背負って奮闘しているのだ、ということを実感した1日だった。

QuantumFusion Inc.
8518 154th Ave.NE Redmond, WA 98052

http://www.quantumfusion.com
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