リスボンあれこれ

【切支丹破天連】
リスボン市内には、国立古美術館をはじめ、国立馬車博物館、国立考古学博物 館、海洋博物館、民芸博物館など博物館、美術館がたくさんある。

「切支丹破天連ヲ踏マザル者獄門ノ事」−−−−−−。ロッシオから西へバス で10分くらいのところにある国立古美術館(MUSEU NAC.DE ARTE ANTIGA)。その オリエント・コーナーに、恐ろしげな踏み絵が展示されていた。どうも本物らし い。

テージョ川を見下ろす高台にあり、ひときわ目をひく黄色い建物。12世紀の ポルトガル建国の時代から、現代までの美術品、特に15世紀のフランドル派に 影響を受けたポルトガル派の絵画が素晴らしい、とガイドブックにある。アジア・ アフリカのコレクションも豊富で、陶器類や日本から伝わった狩野派の筆になる 屏風も見応えがあった。

そのフロアに「キリシタンバテレン・・・」が展示されているのだが、加藤清 正の裃が目録(と表に書いてあった)とともに展示されていた。加藤清正とい えば熱烈な日蓮宗信者で、キリシタンを弾圧したというから、踏み絵と一緒に並 べられたのかもしれない。

【大地震の教訓】
サンタ・ジュスタのエレベーターを上がると、(いまは工事中で下界から迂回 しないと行けないが)カルモ教会に出られる。14世紀に建てられた、当時はリ スボン最大の教会だったが、本堂は1755年の大地震で崩壊した。地震の壮絶 さを後世に伝えるため、そのままの姿で無惨な姿をさらしており、内部は考古学 博物館になっている。あいにく、工事中で内部を見ることはできなかったけれど も、その外観は地震のすさまじさを十分に伝えていた。この姿は、サンジョルジ ェ城に登って、リスボン市街を眺望したときも、ハッキリと確認できた。

きょう1月17日は、4回目の阪神大震災の日。神戸にも大震災を忘れないよう、 その爪痕が記念として残されていると聞くが、カルモ教会のように200年以上 のちの人たちにも、しっかりと教訓を伝えられるよう維持していって欲しいものだ。 (1999.1.17 加筆) inserted by FC2 system