シントラ Sintra

ホテルの隣のフォス宮にあるインフォメーション・センターで、 まず情報収集のあと、ロッシオ駅へ向かう。駅はうっかり通りすぎ てしまったほど街に溶け込んだ、駅らしくない立派な建物。110年ほど 前に、ジョゼ・ルイス・モンテイロという人の設計で建てられたそうな。 馬蹄形の入口を持つファサードが特徴。ホームは最上の4階にある。

その場でシントラに行こうということになり、プラットフォーム ・フロアへ。11時22分発、約45分でシントラに着く。シント ラ駅のインフォメーションは観光客でいっぱい。あとで聞いた話だ が、同時に数人の質問が飛びかうものだから、担当のオジサンが 「俺は一人だ」と叫んだそうだから、笑ってしまう。

まず坂を歩いて旧市街へ。途中、アズレージョが美しい「ムーアの泉」=写真上= では、車で乗りつ けた地元の人たちが、ペットボトルにせっせと水を満たしている。とろりとした柔らかな 水で、水道水とは比較にならないほど、おいしいそうだ。私は撮影に忙しくて飲めなかったが。

ミヤゲ物屋と小じんまりとしたレストランが並ぶ狭い路地は、ス ペインでもイタリアでも見かける、あたたかみのある風情だ。山の 上のペナ宮に行く前に「ADEGA das CAVES」で昼食。Hake fish の フライ、Grilled サーモンは、なかなかうまかった。パン、水も取 って3人で締めて3500$(約2400円)。Yさんお薦めの ホテルのレストランには寄れなかった。

【ペナ宮】=写真右=
ペナ宮に行くバスは、シントラ駅とを結ぶルートを循環しており、 何回乗り降りしても1人500$。ペナ宮の故事来歴はモノの本に 譲るとして、入口でカメラとビデオを取り上げられたので、残念な がら宮殿内の素晴らしさは絵ハガキでしか持ち帰れなかった。

運がよかったのは、宮殿内を見学して回って外に出たら、深い霧に包ま れていたこと。入場前に素晴らしい下界の風景を楽しんでいた だけに、私たちと入れ違いに登ってくる人は気の毒だった。

【ディナー】
夜はガイドブックで見当をつけたレストランを目指す。Restradores 通りという名があるけれども、レストランに関係があるのだろうか。 つまらぬことを考えながら歩いていると、店の前ではオジサンがメ ニューをかざして盛んに呼び込んでくれる。お目当ての店に落ち着 いて、ガイドブックに載っているウエイター3人の写真と実物を見 比べていたら、目の合ったウエイターが自分の顔を指してニッコリ する。寄ってきて「ちょっと本を貸してくれ」と言う。何をするの かと思ったら、私たちの席からは陰になって見えなかったが、もう 一組日本人がいたようで、「ここに写っているのはオレだ」と本を 示して得意になっていたらしい。観光客ズレした店は往々にして味 と¥がバランスしないことが多いのだが、私たちの舌と懐具合のレ ベルでは、まあまあというところだろう。


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