26)銀行合併       99.5.18

 近畿銀行と大阪銀行が来年4月1日付をメドに対等合併するという。このところ金融機関の生き残り策をめぐる話題が つきないだけに、両行の合併に驚くこともないが、金融担当記者時代、近畿銀行(当時は近畿相互銀行)には苦い思い出がある。

 もう正確な時期も忘れてしまったが、ある日曜日、たしか読売新聞が1面トップで 「近畿相互銀行と兵庫相互銀行が合併」と報じた。見事に抜かれた(特ダネの逆)。同じくもうリタイアしているが、同僚のY君と連携をとりながら後追い取材を行い、確認を取って翌日の朝刊で追っかけた。どこで確認を取ったかはまだ明かせない。 しかし、この合併話は実現しなかった。結果として、抜いた方も抜かれて追っかけた方も「誤報」になってしまった。

 このときの兵庫相互銀行は、のちに破綻して「みどり銀行」に看板を変えたものの単独再建は成らず、最近阪神銀行と合併して「みなと銀行」へと再び看板を変えた。そして、近畿銀行もまた大阪銀行と合併して、看板を塗り替えることになった。 当時、近相・兵相が合併していたら、どうなっていただろうか。昨今の厳しい状況下でも立派に生き残れる銀行に脱皮して いただろうか。それとも再び他行を巻き込んだ再編劇を演じていたのだろうか。企業の盛衰に「もし」はないけれども、幻の 合併報道に思いを馳せた朝だった。


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