【大阪JCサマービジネス・スクール米国ミッション】 1985.7

 昭和60年(1985年)の7月、大阪JC(青年会議所)の「サマービジネス・スクール米国ミッション」に同行した。西海岸だけだったが「あなたの会社は10年後、勝ち残れるか」をテーマに、生き残り戦略を探るミッションで、結構ハードだった。シリコンバレーも初めて訪れた。

 スタンフォード大学(写真は大学正面の教会)の学生寮に泊まり込んでのビジネススクールの2日間は超ハード。初日は朝の8時半から夜の7時過ぎまで、マッキンゼー社・ウォーターマン氏の「エクセレントカンパニーの行方」に始まって、スタンフォード大学・ジェミソン助教授の「企業買収による多角化戦略」、バーゲルマン助教授の「企業再生のための企業内ベンチャー制度」といった講義を、みっちり聴かされる。2日目も同様だ。1日目の夜、さすがはJC、40歳未満の若さを爆発させ、ウイスキーの一気飲みで大騒ぎ。付き合わされた40ン歳は、二日酔いのため、翌日のビジネススクールの1時限目をサボッてしまった。それでも無事立派な「スタンフォード大学サマービジネス・スク−ル卒業証書」を頂いた。

 3日目以降は、企業訪問。サンフランシスコのピア5に浮かぶフェリーボート「クラマス号」は、CI(コーポレート・アイデンティティ)の分野では世界的に有名なランドー・アソシエーツ社の本社ビルだ。日本企業では富士フィルム、ワコール、美津濃などのCIを手がけた、すぎ会社の本社が海に浮かんで揺れているのだから、驚くやら感心するやら。「フェリーの寿命がきたらどうするのか?」と問うと、W・ランドー会長は「オール・ザ・タイム(永遠)に使いたい」とニッコリ。
 このほか、精密機器用キャビネット・メーカーのゼロ社、DIYの大手スタンダード・ブランズ・ペイント社、全米にバラの花を出荷しているマウント・エデン・ナーサリー社などを訪問した。バラの生産・出荷は見事にコンピューターで管理されており、同時に日系2世の社長らしく日本的な経営手法も随所に取り入れていた。

 あこがれのと言うと大げさだが、シリコンバレーも訪れた。シリコンバレーという地名や看板はないので、日本からの観光客は「セミコンダクター通り」の掲示のある交差点で、この表示を背景に記念写真を撮るそうだ。フェアチャイルドを設立した「8人の侍」が談合した喫茶店?「WAGON WHEEL」(写真右)も当時の姿のまま残っていた。そのフェアチャイルド社は玄関口の写真を撮っただけ。京都に本社のあるロームの子会社EXAR社には事前にお願いしてあったので工場を見学させていただき、大変お世話になった。 inserted by FC2 system