【父の顔、母の顔】 1958.10
 ハムの受験をめぐっては、今は亡き父と母のことに触れなければなりません。

 父は、私がハムの試験を受けると言ったら「合格したら、機械の資金を半分出してやろう」と言ってくれました。これで勇気百倍、1回目のj受験で合格してしまいました。私としては、試験制度が変わる最後のチャンスだったので、背水の陣の心境で勉強していたのです。恐らく父は「不合格」と思っていたらしく、「合格した」と告げた時の何ともいえない顔は、今でも忘れません。

 そして、母の思い出。ある日、学校から帰ってきたら、家の前で母に出くわしました。あの頃の主婦は白い割烹着?を着ている人が多かったのですが、私の顔を見てニッコリ。ポケットから写真の免許証を渡してくれたのです。「天にも昇る心地」とは、こういう時のことを言うのでしょうか。あのときの母の笑顔。今もハッキリ覚えています。

 ちなみに、当時の従事者免許証は、有効期間が5年。法改正により、期限は忘れましたが、CWの追加試験を受けて合格しないと、電話級(現4級)扱いでした。 inserted by FC2 system