【交通機関】

 飛行機を除いて、観光のための移動には主に鉄道を利用した。1994年のイタリアはツアーを利用したので余計な心配はせずにすんだが、今回はすべて自前で調べて移動しなければ、何も進まない。「イタリアのタクシーはタチが悪い」とさんざん聞かされていたので、タクシーは徹底して避けた。

[鉄道]
 イタリア鉄道の第一印象は「汚いなあ」。車両も座席も落書きだらけ、窓は汚れ放題。車窓から外の写真を撮ろうとしても、その汚れが邪魔になるくらい汚い。そのくせ定刻に出るのだから、不思議。

 走り出してからの不思議もたくさんあった。カターニャからカルタジローネに向かう列車でのビックリ。途中3回、トンネルに入ったとき、車内の電灯がつかないので真っ暗。トンネルにも灯りがないのだから、正真正銘の真っ暗。それが長いときには3〜4分、続いた。何も見えない暗闇を突っ走る列車は、何とも気味が悪い。トイレに入っているときにトンネルに入ったらビックリするだろうなあ。こんなことは日本の鉄道では想像も出来ないことだ。

 私鉄FALのバーリ〜マテーラ間では、途中のアルタムラ駅で「車両が切り離されるので注意」とガイドブックにあったので確認して最後尾の車両に乗ったが、なるほどアルタムラ駅で前3両が切り離されて、あらぬ方向に走り去った。帰途は「いかなることに」と思っていたら、マテーラを1両で出発。アルタミラで前に数量が連結された。

 私鉄Sud-est線でバーリからアルベロベッロに向かっているときには、途中の「PUTIGNANO」駅で突然、全員降ろされ、訳がわからぬままに他の人にくっついて別のフォームから出る別の列車に乗り換えた。何度も「アルベロベッロ?」と聞いたおかげで無事アルベロベッロに着いたが、この乗り換えは何だったのか、わからずじまい。この路線では、「NOCI」という駅で、無賃乗車らしい2人が車掌と激しく口論した挙げ句、降ろされた。イタリアの鉄道では、切符を買っても乗る前に自動検札機で刻印しないと罰金だから、要注意。

[バス]
 路線によってはバスの方が便利で、今回も事前に日本で買ってあった鉄道の切符を無駄にしたが、閑散期のせいかバスの便数はかなり少なかった。バスストップにダイヤが掲示してあることも希で、バスを利用するにはかなりの不安があった。やはりノンビリ出来るのは鉄道。トイレだって鉄道なら只で利用できるのだから・・・。(^_^;)

[タクシー]
 タクシーは徹底して避けて、結局載ったのは2回だけ。払ったのは計20ユーロあまり。パレルモのホテルから駅までは2kmあったので、ホテルの前に待機していたタクシーを利用。フロントでは「5ユーロくらいと思うが、??」と言っていたが、きっちりメーターを倒して約10ユーロだった。
 2度目に乗ったのは、アグリジェント駅に着いたとき。ホテル方面に走っている定期バスの乗り場とダイヤを調べようとしたが、よくわからない。その間、人のよさそうなタクシー運転手が盛んに勧誘、10ユーロ札を見せて「これだけ」という仕草をするので、根負けして乗った。結果は正解で、10ユーロは安かったくらい。荷物を載せるのにトランクを開けたら、パンの山がおさまっていて、その上にスーツケースをド〜〜ン。生活臭丸出しのタクシーだった。
 「イタリア人の親切」のところで書いたが、カターニャ駅前で並んでいたタクシーは、たった800mしかないホテルまでを「15ユーロ」と吹っかけるので敬遠して、荷物をひきずりウォーキング。おかげで親切なイタリア人に3回も道案内をしてもらって、無事ホテルにたどりついた。 inserted by FC2 system