無声映画の夕べ       99.11.28 記

 やはりホールの自主企画で、無声映画をやろうということになった。それもナマの楽団と弁士を入れた本格的なものだ。大阪・鶴橋の田中映画社が、あちこちの地方自治体などに呼ばれて無声映画の会をやっているので、相談してみた。人が命のイベントだから100万円以上かかるという。映画館じゃないから、お客さんから高い入場料を頂くわけにはいかない。せいぜい1人1000円が限度だから、目一杯の500人入れても50万円。ホールの貸し賃も入らないのに、こんなに赤字を出せない。結局、出入りの業者さんに協賛していただいて、何とか開催にこぎつけた。

 いまどき無声映画に「お客さんが入るかな」との心配もあったが、前金制の厚かましい応募方法を取ったにもかかわらず、満席になった。出し物は「吉良の仁吉、血祭り荒神山」(大河内伝次郎、梅村蓉子)=写真左=と「赤垣源蔵徳利の別れ」(阪東妻三郎、花柳小菊)=写真右=の2本立て。私自身も無声映画の本物を見たのは初めてだった。お年寄りの方々から「懐かしいものを見せてもらった。またやって欲しい」という要望をいただいただけでなく、若い人たちの間でも好評で、やりがいのある催しだった。

 田中映画社の田中一子社長はたしか70歳を超えておられたと思うが、エネルギッシュな方で、いまでも年賀状をいただく。 

【写真は田中映画社提供】
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