値切るお客さん      2000.9.29 記

 大阪人は物を買うときには値切らないと損と思っている人種である。ホールのお客さんも例外ではない。オーバルホールの稼働率が高いのは、新聞社のビルの中にあるという一種の信用と、利用料の安さだと私は思っていたから、正面切っての値切りには応じない方針を貫いた。

 値切るお客さんと値切らないお客さんとの間に差が出るのは、不公平というものだ。この種の“箱もの商売”は1年365日。貸せる日数は決まっている。ダンピングして、どんどん売ればよいという商売ではないのだ。もちろん、年間単位で毎週などという、おいしいお客さんには、それなりのサービスはする。しかし、メーンのホール利用料は正価販売を旨とした。

 困るのは、社内のお客さんである。自分の会社の持ち物に「なんで借り賃を払うんや」と思ってる人が結構いるから、まけてくれと平気で言う。応じたら、アッという間に情報が社内を駆けめぐってしまうから、これまた絶対に応じられない。「予算がないから」と詰め寄られることがよくあったが、予算が足りなければ、もっと安い場所を探せばよいのだ、資本主義とはそういうもんだ、などと言おうものなら、険悪なムードが漂うことになる。払う方も受け取る方も社内だから、「まけたって同じじゃないか」という論法もよく出てきた。冗談じゃない。そっちが予算なら、こっちも売り上げノルマというものが厳然とある。資本主義を貫くしかない。

 ホール稼業はほぼ3年やったが、ホントに疲れた。ノルマ商売は長くやるものではないことを痛感した。  


オーバルホールの公式ホームページは ;  http://www.ogc.ne.jp/oval inserted by FC2 system