【サン・マロ】 2002.1.11
 11日、きょうはサン・マロ(St Malo)に行く。早朝、モン・サン・ミシェルを出発するとき、またハプニングがあった。7時発レンヌ行きのバスに乗るため、6時45分ごろフロントに降りたら、だれもいない。ホテル全体が静まり返っており、もちろん玄関にカギもかかっている。「ありゃあ、出られないよ」と途方に暮れる私たち。バスの始発が7時だからフロントもいると思いこんでいた私たちの先入観の方が間違っていたのである。幸い泊まった部屋が別棟にあり、フロントを通らなくても外に出られることを知っていたのと、追加の支払いはなかったので、“Merci”の置き手紙とともにキーをフロントに置き、脱出した。

 外はまだ真っ暗。昨夜ライトアップしていたモン・サン・ミシェルも、朝は暗闇の中で、何も見えない。食料の納入業者などを1人、2人見かけたものの、島全体が静まり返っている。バス停付近も真っ暗。バスは来るのだろうか。不安になってくる。7時5分前、エンジン音が聞こえ、大型車のライトが見えた。「お〜〜、きのう来たときの運転手さんだ」。地獄に仏とは、このことかの思い。客は私たち2人だけで発車。しかし、途中で地元の人が乗ったり降りたり。結構、利用客は多かった。結局レンヌで降りたのは、私たち夫婦を含めた3人、最初から最後まで乗っていたのは私たちだけだった。

 サン・マロは位置から言えばモン・サン・ミシェルから直接向かう方がはるかに近い。バスが出ているが、午後しかないので仕方ない。遠回りをして、いったんレンヌにバスで戻り、列車に乗り換えることになる。レンヌからサン・マロまでは列車で約1時間。田園地帯をのんびり走る。サン・マロ駅は終点だが、いわゆるひなびた田舎の駅。駅前でルイ・マルタン通りを教えてもらい、サン・マロ城に向けてウォーキング開始。30分ほどで、いまは博物館になっているサン・マロ城が右手に見えてくる。町全体が城壁に囲まれており、正面のサン・ヴァンサン門をくぐると町に入る。

 サン・マロは、16世紀には王から認められた海賊船が活躍し、敵国の船から略奪をおこなって繁栄した町だそうだ。城は第2次大戦中、ドイツ軍が立てこもり城壁だけを残して破壊されたが、戦後復元された。いまは町の歴史を紹介する博物館になっている。城壁の上は一回りできる散歩道になっていて、景色もいい。城壁は一周しても1kmあるかないか。城壁内で他に目立つ建物と言えば、サン・ヴァンサン大聖堂くらいだが、船乗りの伝統を持つ町らしくマリン・ショップが目立ち、港はヨットでいっぱい。

 サン・マロ駅への帰途、道を迷う。何人かに尋ねてもフランス語なので、わからない。そのうち犬を散歩させていた女性の「ついてこい」の仕草に、犬と一緒に散歩。「説明できるほど英語が上手じゃないから」と言ってるらしいことは、わかった。無事、駅に戻ってレンヌへ。

 パリへの帰途は、レンヌでTGVを2時間待ちなので、レンヌの町を少しだけブラブラ。時間の使い方からすれば、モン・サン・ミシェルよりもレンヌに泊まる方が効率がいいかもしれない。途中、大きな郵便局があったので、ハガキを投函。ガイドの男性が自動切手販売機の使い方を親切に教えてくれる。この機械、ハガキを乗せ地域を選ぶと金額が表示されて、コインを入れると切手がポンと出てくる優れものだ。 inserted by FC2 system