【トイレの話】

 ヨーロッパの街中では、基本的に日本のように無料のトイレは期待しない方がよい。少ないうえに、ようやく発見しても“close”だったり、コインがなくて利用できないことが、再三あった。駅のトイレも例外なく有料。0.3〜0.5ユーロが必要なので、コインは欠かせない。入口に料金徴収係のいる場合はお札でもOK、お釣りがもらえる。ヨーロッパの有料トイレで、いつも感じるのはトイレ番のオバサン(が多い)が明るくて陽気なことだ。日本人の感覚とはちょっと違うということだろう。風車村のザーンセ・スカンスでは、ピッタリのコインがなくて戸惑っていたら、ネクタイをして背広を着た結構男前の男性が「これが両替機だよ」と教えてくれた。あとで、わかったのだが、この男性は有料トイレの担当さんだった。これまた印象が明るい。

 鉄道のトイレは無料なので、乗ったときは下車が近づくと必ずトイレを利用した。ベルギーの列車のトイレを初めて利用したときに困ったのは、ドアが全自動だったこと。使い方がわからなくて、諦めて席に戻ったら、一部始終を見ていたのか、我が座席の近くに座っていた紳士が「トイレに来い」という仕草をしたので付いていくと、使い方を親切に解説してくれた。別にもう一人、案内しようと立ち上がったオジサンもいた。何とベルギー人(かどうかは??だが)は親切なこと。
 全自動ドアの使い方だが、入るときは“open”を押す。入って内側の“close”と“key”を押すと、ドアがロックされ、客席から見える「WC」のランプが点灯する。出たら、外側の“close”を押して終わり。わかってみれば、どうということはない。しかし、全部が全自動化というと、そうではない車両もある。全自動が続いた後に、そうでない車両に遭遇したとき、逆に戸惑って“open”ボタンを探していたら、たまたま居合わせた女性の車掌さんが教えてくれた。なんと手動だった。

 個人旅行は夫婦2人ですることが多いが、うちの奥さんはなぜか無料のトイレを発見する嗅覚がすごい。学校とか、村の小さな役所とか博物館とかが案外穴場で、玄関を入るとすぐに無料のトイレがあるのである。こういうところを発見したら、遠慮せず入ってトイレ探検をしてみよう。(^_^;) inserted by FC2 system