【“Centre”と“Grund”】

 ベルギーのブリュッセル中央駅からルクセンブルク中央駅まで列車で約3時間。ベルギー、フランス、ドイツの3つの国に囲まれた小さな国。広さは神奈川県とほぼ同じ。地図で見ても、国と言うより街というイメージだ。

 駅から歩いて行ける範囲の観光の見所は、旧市街(Centre)と低地にあるグルント(Grund)。駅構内の“i”で地図を入手したあと、カフェテリアでサンドイッチを買って立ち食い。隣の席で悠然とタバコを吸っていた美人にセンターへの行き方を聞いて出発。駅を出て右手の“Avenue de la Gare”を進むと、要所要所に“Centre”への案内板があって、スムーズにアドルフ橋にたどりつき、渡ったら旧市街。

 ノートルダム寺院、衛兵のいる大公宮、国立歴史美術博物館などを見物したあと、崖下のグルント地区へ。今は女子刑務所だというサン・ジャン協会の前を通って、低地を散策。旧市街と違って観光客も少なく人通りは少ない。自然がいっぱいの静かな田舎の町という風情だが、視線を高めに上げると、何メートルくらいの落差があるのだろうか、巨大な絶壁とその上にある“Centre”のたたずまいが目に飛び込んでくる。アドルフ橋から見下ろすグルントの自然も素晴らしかったが、低地から見上げるアドルフ橋の雄姿も美しい。意外なことに、こんな人通りの少ない場所に、日本料理店「かまくら」があった。
 グルントに降りるときは歩いたが、帰りは無料のエレベーターを利用した。アッという間にアドルフ橋の脇のエスプリ広場に出る。駅に向かってアドルフ橋を渡ると、もうそこは近代的な都市。一気に人が増える。 inserted by FC2 system