【EUと通貨,国境】

 EUが進展して旅行者にとって何が便利かと言えば、域内は実質国境がなくなり、通貨も一本化されたことだろう。ベルギー入国時は簡単な審査があったが、いったん域内に入ると国境を意識することはまずない。ベネルックス3国の国境を越えるときに、全くチェックがないないだけでなく、鉄道で移動していると国境もわからない。駅名を見て「あっ、お隣に入ったのか」と気付くだけ。2002年1月のフランスに行ったとき、急に思い立ってベルギーのブリュッセルとアントワープに“遠征”したが、国境を意識せず移動出来たのは、EU発足のおかげだろう。

 通貨もそうだ。約3年前のフランスではユーロがスタートしたばかりで、フランと混在していたため、1国内でも戸惑ったが、今回は3つの国を行き来してもユーロだけですむ。5年前のバルト3国でも、国境通過ごとに入出国審査と両替の煩わしさに参ったが、近い将来バルト3国もユーロの仲間入りして、この煩雑さから逃れられるのだろう。

 今回は小刻みに、あちこちで両替した。結論は、日本で両替していくのが一番経済的だった。タイミングにもよるが、大阪の銀行で両替したら、手数料込みで1ユーロ=144円。アムステルダム中央駅構内にあるGWKでは、1ユーロ=153円。ブリュッセルのホテルでは最も高くて、1ユーロ=163円。3年前、フランスに行った頃は、ドルの方がユーロより強かったように記憶しているが、ユーロも高くなったものだ。

 GWKで受け取ったコインで一つ気になったことがある。2ユーロ・コインの数字“2”が書いてある面に、GWKの宣伝がべったりと張ってあるのだが、このコインは飲み物の自動販売機では使えたが、駅の自動券売機では使えなかった。どういうことなのか、ガイドブックにも書いてないので、よくわからない。 inserted by FC2 system