【Prologue】

 5月下旬から6月上旬にかけて、バルト3国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア)への旅に出かけた。

コウノトリ  関空からフィンランドのヘルシンキまで約9時間。そして、フィンランドとエストニアは目と鼻の先、80kmの海を隔てているだけで、飛行機なら30分も飛ぶと、エストニアの首都タリンに着く。タリン空港は「これが首都の玄関口か」と思える貧相な空港。言っては申し訳ないけれど、大阪空港の倉庫といった印象だった。

 バルト3国の総面積は、北海道と東北、関東を合わせたくらい。3国間の移動はバスを利用したが、そんなに時間はかからない。  大地はほとんど平坦で、エストニアのスール・ムナマギの丘が318mで最高峰。都市部を出ると、行けども行けども田園と森が続く。 電柱の上に巣をつくったコウノトリ Stork =写真も見かけた。ヨーロッパで一番人口密度が低いと言われるだけに、自然が手つかずのまま残されている。

 日本からの観光客は少なく、今回も3国内では出会わなかった。日本人が珍しいのか、アメリカなどでは感じない視線を随分受けた。50年も続いた旧ソ連から独立して間がない国々だけに、今回のレポートは漫談がやや少な目。堅めの日記となった。 inserted by FC2 system